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株式会社上市屋銘木店のよもやま話~知られざる森林業のあれこれ~

皆さんこんにちは!

株式会社上市屋銘木店の更新担当中西です!

 

秋らしい北風が心地いい季節になってきましたね!

ですが、朝晩の冷え込みはつらい、、、。

皆様、体調管理にはお気を付けください!

 

さて今日は

株式会社上市屋銘木店のよもやま話

~知られざる森林業のあれこれ~

 

森林作業には、普段はあまり知られていない多くの裏側や努力が隠されています。

森林は単なる木材の供給源ではなく、環境保全や生態系の維持、地域経済の一部としても重要な役割を担っています。そんな森林作業の裏側についていくつかご紹介します。

 

1. 森林保全と持続可能な管理

森林作業は、木材を伐採して供給するだけでなく、森林全体の保全や持続可能な管理も含まれます。伐採と再植林のバランスを取ることで、森林資源を絶やさないようにする「持続可能な森林管理」が行われています。例えば、伐採する木々の選定は慎重に行われ、間伐(不要な木を伐って森林を健康に保つ作業)や植林(新しい苗木を植える)などが行われます。

 

2. 伐採の計画と高度な技術

森林作業は、適切な計画と技術が求められます。伐採する木の位置や周辺の環境に応じて、木が倒れる方向をコントロールしたり、倒木が他の樹木に影響を与えないようにするために高度な伐採技術が必要です。また、地形によっては機械が入れない場所での伐採もあり、専門の技術と道具を使って伐採が行われます。

 

3. 安全対策とリスク管理

森林作業は、倒木や重機の使用などに伴う危険が多いため、作業員の安全が最優先されます。安全帽やチェーンソー防護服の着用はもちろん、事前の周辺確認、作業の手順や役割分担の明確化などが行われます。また、天候や地形の影響で事故が起こりやすいため、慎重なリスク管理が求められます。

 

4. 作業員の体力と専門知識

森林作業には、木の種類や樹齢を見分ける知識や、斜面での重労働を行う体力が欠かせません。また、道具や機械の扱いに熟練が求められるため、熟練の作業員は非常に貴重な存在です。彼らは、木の健康状態や成長具合を見極める力もあり、単に伐採を行うだけでなく、森林全体を見守る役割を担っています。

 

5. 機材のメンテナンスと輸送

森林作業では、チェーンソーや重機の整備・メンテナンスが不可欠です。現場での機材の故障は大きな時間と労力のロスになるため、日常的なメンテナンスが行われます。また、伐採した木材を運搬するための道を整備したり、木材の搬出方法を計画するなど、効率的な輸送も重要です。

 

6. 自然環境への配慮

森林作業を行う際には、生態系への影響も考慮されます。例えば、伐採する区域と残す区域を分けることで、動植物の生息地を守る配慮がなされています。また、保水力の維持や土壌の流出防止、野生生物の保護なども森林作業の重要な役割です。こうした配慮により、森林の自然環境が長く保たれるようになっています。

 

7. 気候変動や市場の影響

森林作業は、天候や気候変動の影響を受けやすい業務です。特に台風や豪雪などの影響を受けやすい地域では、悪天候によって作業が中断されることもあります。また、木材価格の変動や市場の需要によって、伐採量や作業計画が調整されることも多く、林業の経営には不安定な要素もあります。

 

8. 地域社会との協力

森林作業は地域経済や地域社会と密接に関わっています。地域の人々が森林作業や管理に関わることで、地元の雇用創出や伝統的な森林資源の活用が図られています。また、地域住民の理解と協力を得るため、森林管理の状況を報告したり、森林体験イベントなどを通じて、住民との関係性を大切にしています。

森林作業の裏側には、自然と人間が共存し、持続可能な未来を実現するための努力が詰まっています。

 

次回の株式会社上市屋銘木店のよもやま話もお楽しみに♪

 

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「安全第一」の続きがあるって知っていますか??

こんにちは!株式会社上市屋銘木店のブログ更新担当の中西です。

仕事でよく見かけるスローガンに「安全第一」というものがありますが、実はこのスローガンは日本で生まれたものではありません。

また、「安全第一」の後には「第二」「第三」と続きがあるのをご存じですか?

「品質第二」 「生産第三」という続きがあります!

日本ではあまり知られていませんが、実は元々はアメリカの企業で使われていたスローガンなんです。

日本では「安全第一」の部分だけが使われることが多く、実際に工事現場や工場などでは「安全」と「第一」の間に緑十字を挟み、「安全 ✚ 第一」と表記されています。

「安全第一」というスローガンが掲げられるようになってからは、実際に労働災害による死亡者数が1,000人を下回っています。

現代では信じられないかもしれませんが、高度経済成長期には労働災害によって亡くなる人が6,000人を上回ったこともあるのです。

元々は「生産第一」「品質第二」「安全第三」だった

1900年代初頭にはなんと「生産第一、品質第二、安全第三」というスローガンで、安全よりも生産性が重視されていました。

その当時、アメリカは不況に見舞われていたため、労働に従事する人は過酷で劣悪な環境で仕事することを与儀なくされていました。

そして、それらの過酷な仕事には命の危険が伴うことも多く、労働災害によって命を落とす人が後を絶ちませんでした。 世界の中でも圧倒的なシェアを誇っていた製鉄会社である「USスチール」でも、安全は二の次とされていたことから、労働者の多くが苦しめられていました。

そんな労働者たちの姿を見た社長のエルバート・ヘンリー・ゲーリーは大変心を痛めていたそうです。 ゲーリーはキリスト教徒でもあったため、労働者たちが苦しむのを放っておけず、

1906年にスローガンを「安全第一、品質第二、生産第三」に変更しました。そして、スローガンが変更された影響によって、労働環境が改善されて、実際に労働災害はみるみる減少していったのです。 その後、USスチールが世界的企業であったことから、「安全第一、品質第二、生産第三」は瞬く間に世界中へと広まっていきました。

日本で「安全第一」というスローガンが使われて100年以上?!

日本にこのような考えがもたらされたのは1912年(大正元年)のことであり、実は100年以上の歴史を持っています。 「安全第一」を日本に持ち込んだのは、古河鉱業足尾鉱業所所長であった小田川全之(おだがわまさゆき)氏だとされています。

それまでの日本には「安全第一」という考えはなかったことから、日本でも労働災害の数が減っていったそうです。ちなみに、安全第一の間に掛かれる緑十字のデザインは「安全旗」と呼ばれるもので、1919年に採用されてから2019年で100周年を迎えました。

以上、「安全第一には続きがある」というスローガンにまつわる雑学でした。

今日も一日、ご安全に!!

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